僕は日本でボーイズバーを経営していたこともあり、生ビールやカクテルには特別なこだわりがあります。
 おしゃべりだけ楽しくても、お酒がいい加減だとだめだと思います。
 美味しい生ビール・カクテルがあってこそ、会話も楽しくなります。

 実はいままでにタイで美味しい生ビールに出会ったことがありません。炭酸は抜け抜けで、ちょっと臭みがあります。

 生ビールを美味しくする方法は2つあります。

 その1 つぎ方
 その2 ビールサーバーの洗浄

 まずつぎ方ですが、タイのビアガーデン等行っても、すべてグラスから離してついでいますので、これでは炭酸が抜けてスキっとおいしくなりません。
 僕もタワーをたまに飲みますが、あんなのもってのほかです。
 1回離してタワーにつぎ、その後客席でさらにもう1回つぐ、炭酸はなくなります。
 タイのように泡はつがず、氷を入れて、ウイスキー感覚でビールを楽しむみたいな感じですとそれでもいいかもしれません。(実際僕も氷ビールは好きです。)
 でもウッドボールは日本スタイルを目指してますので、生ビールは日本のように、炭酸が効いて、泡まで旨い!をモットーにします。

 次に味を左右するのはビールサーバーの洗浄です。
 これを毎日実行しないと、生樽からディスペンサーまでの管にビール粕が残り、ビールが臭くなります。
 僕は日本でキリンビールの方から指導され、こだわりの生ビールを提供して、お客様に喜んでもらってました。
 ですので、飲めば洗ってないかどうかはすぐにわかります。タイではこの臭い生ビールのお店が多いです。
 知り合いの居酒屋さんに聞いたところ、洗浄はビール屋さんがたま〜に来てやってるよとのこと。それじゃあ美味しいビールは提供できないはずだと思いました。
 ウッドボールで契約しています酒屋さんには生ビールがハイネケンしかありません。
 でも、上記のつぎ方と洗浄さえ、きちんとしてれば、美味しい生ビールは提供できるので、問題ないと思いました。
 で、ハイネケンに連絡したところ、洗浄器はお貸しできなく、スタッフが洗浄しに、週1回くるとのこと。
 即効でお断りいたしました。
 僕はキリン派なので、あんまりアサヒは好きではないですが、背に腹は変えれません。
 アサヒなら日本でも毎日洗浄は必ず指導してますので、アサヒに連絡を取りました。
 で、アサヒさんも洗浄は週1回とのこと・・・
 それで、美味しい生ビール出せるんですかと、日本で必ず毎日洗浄するように指導してるのに、タイは何で週1なんですか?と言ったところ、日本ではそうかもしれないんですけど、タイでは週1でいいんですと、あんまり意味がわからない返答でした。
 自分で洗浄できるんで、機材貸してくださいと言いましたが、それもできず、とりあえず週2回洗浄しに来るということで同意しました。
 日本のビールはアサヒ1社なので天狗になってるのかな?キリンやサントリーが進出したら競争になって、つぎ方や洗浄の指導が強化されるのになぁと思いました。

 それでもきちんとしたつぎ方と週2回の洗浄で、一応現状ではタイで一番美味しい生ビールを提供できるはずです。

 僕のこだわりの生ビール、もう少しのオープンまで、楽しみにしてください!

 ちなみに日本のアサヒの「うまい!」樽生の5原則
 http://www.asahibeer.co.jp/enjoy/umadaru/rule/index.html